suimin-ing-days

一に睡眠、二に睡眠、三、四睡眠五睡眠

20170526

地下鉄の出口はわかりにくい。

地下通路で隣の駅やJRと繋がり何駅何番出口という表示が意味の無いものになったり、地図によってはその記載がなかったりする。
やっとのことで--番出口を見つけた私は、階段を上り出た。

 

雨だ。 鞄に入っている折りたたみ傘を取り出し、開いて歩き出す。

歩いていると、先生らしき人を先頭に小さな子供たちが列をなして歩いているのに出くわした。
幼稚園の遠足か何かだろうか。子供たちの、トコトコと音が聞こえてきそうな歩き方はかわいらしい。
しかし子供の社会に染まってない故の正直さ、自由奔放さは苦手だ。
さっさと抜かして歩こうとしたが、歩道は狭く傍は雨で水溜りができているため中々抜かせなかった。
そうしているうちに工事現場への車両新入による足止めをくらったり、小学生とその親らしき二人があっさりと通り過ぎたりなどした。

信号のある交差点に差し掛かると、ようやく子供たちを抜かして歩くことができそうだった。
ここでそういえばと傘の持ち手を左手に替え、右手でスマートフォンを操作し地図を見ると間違った道を進んでいたとわかった。
地下を出たところで北に進むところを、西に進んでいたらしい。おそらく地下鉄からの出口階段が90度回っていたので見間違えたのだと思う。
この地点で北に進んでもいいのだろうが、大回りになりそうなのでもと来た道を戻って行くことにした。

足早に歩く間にも、撥水性のスーツとカバンに雨の跡がぽつぽつとつく。

既に時間は迫っている、急がなければ。

 

 

20170526

20170518

また一つの面接を終えた。学生4人と社員4人の集団面接だった。
それぞれの社員から一つ二つ質問され、端から答える。
私は相手から見て右端に座ったので最後に答えることが多かった。
この会社はまあ通らないだろうと思い、それなら他の学生の言葉を参考にさせてもらおうという気持ちで臨んだ。
表面上他の学生が話すとき頷いていたが、結局頭の中は自分のことばかり巡らせるので他の学生の言葉は殆ど覚えられなかった。
予想の範囲だが少し突飛な質問にも、前の3人はそれなりに答える。1人目、つまり左端の学生は少し話として冗長とも捉えられただろうけど。
色々思ったが、大方私も同じようなものだ。
最も、私の場合は根拠や例を付け加えるのでなく同じことを無駄に詳しく話してしまう分タチが悪い。

 

 

この会社には説明会のときに来たので、近くにフードコートがあることを知っていた。

そのときは昼食を摂る間がなく会に臨み、終わってからあまりに空腹で辿り着いたのだった。

フードコートのチェーン店で客数と回転率が命だろうに、トレー返却時に「またのお越しお待ちしています」なんて言われこの店員は人として立派だなあと思ったのを覚えている。

フードコートは今回昼時だったのでサラリーマンや恐らく近所の親子で賑わい始めた頃だった。

あのときと同じ店を選んで、食べた。 この辺りの企業数は多くはないので、再びここで食べることは暫く無いのだろうと思うと少し寂しかった。

本当はこの後移動時間を含めても4時間ほど暇だった。

しかしもし先ほど面接をした社員と会ったら…と想像すると気まずく、終盤はそそくさと食べフードコートを後にした。

 

さて次の予定が完全な夕方開始のため4時間ほど暇だった訳だが、結論から言って思ったほどの時間の長さではなかった。

適当にスマートフォンで電話を返したり、メールを返したり、適性テストをこなしたりしたらぼちぼちの時間だった。

ちなみにスマートフォンで性格検査以外の適性テストをやるのは大変不便だしそのせいもありテスト落ちした。

いくら時間が無かろうと、学を測る適性テストはパソコンか大きなタブレットでやるべきである。

 


20170518

前ブログから記事移行しました(お知らせ)

タイトル通り。 前まで少し書いていたブログから記事を引っ張ってきました。

記事数としてはあまり多くないですが、当時それなりに労力をかけたものばかりなので見る機会があれば見てください。
一応、ブログを新設した理由は「特定こわい」なので内容にかかわりのない範囲で修正しました。悪しからず。


また今の日記と比較して、昔の記事は私自身も不思議なほどギラついています。
もともとある卑屈さは保持しながらも、必死に光、というより太陽か何かを求めているのでしょう。
時期としては半年くらい前でしかないのですが、その間私の身に一体何があったのでしょうか。私にもわかりません。しいて言えば夏休みまるっと別所滞在して睡眠不足が続き、喉がダメになるレベルの風邪と月一で引いてたくらいです。

文章からにじみ出る心根が悪い意味で意識高い系っぽいので、そういったものにアレルギーを持つ方は気を付けてください。 ええ、私もちょっと直視できませんでした。

しばらくは引き続き日記、ないし行ったことの記録を書けるときに書こうと思います。

以上

 

20170521

20170516

説明会のため、秋葉原駅から御茶ノ水方面へ向かう、帰りも同様。

さすがに御茶ノ水のこのビル群には3回くらい行ったのでもう行き方はわかると思った。 そんなことはなかった。

あまりにもT字路において方向を間違えるため、目的地への方向のみ表示するスマートフォンアプリを導入した。

そのアプリのお陰でビル群には近づいたが、車用出入口ばかりで人が出入する場所が見当たらなかった。

仕方なし、GoogleMAPを起動して建物の構造を把握することで入口を探し出した。

「目的地への方向のみ表示するスマートフォンアプリ」だが、かつて話題になったため簡単に探せるだろう。

スマートフォンの充電とデータ量の減りに目を瞑れば、大変優秀なアプリだ。というか定期的に位置情報を取得しているため、充電とデータ量に言及するのはナンセンスな感じもある。

特に都内は道が張り巡らされているため、画面に示された方向の道を歩けば目的地に着くというのは適切な発想なんだほう。逆に都内でも人が進入できない道のある高速道路沿いなどは要注意だと思う。 

 

 

帰り道の途中、そういえば昨日もこの道を通ったと思った。ほぼ同時に二日連続で同じ道を通るなんて滑稽だな、とも。

記憶がないのにある一場面を体験した気がする、いわゆるデジャブを感じることは昔からある。そうは言うもののやはり自身のはっきりした記憶に裏打ちされた感覚とは違うものだ。

人通りの多い道の角という目立つ位置に、たい焼き屋。
まだ大学一年生の頃、サークルの先輩と二人でこの道を通りかかったことを思い出す。懐かしい。

たい焼きはおいしそうだななどと適当なことを考えていたのだと記憶している。
あのときは朝にサークルの用事を済ませた昼前で、時期は丁度5月と同じくらいだった。 私は空腹だったはずなのに、一緒に何かを食べようとは言い出せなかった。大学の先輩と食事をするということがわからない不安で恥ずかしかったし、勇気が出なかったんだと思う。
そのときは結局地下鉄の入り口が直ぐそこに見えたため、私はそのまま地下鉄に乗って帰ることにしたのだった。
先輩はせっかくだからこのまま神田まで適当に歩きながら遊んで行くよ、と去っていった。
その当時はわざわざ歩くなんて先輩も物好きだなと思ったりもしたが、今ならその気持ちも十分わかる。

 

理由もなく街並みを自由に歩きたくなる。

明確な目的地を意識することなく、目的地を頭のほんの一部分だけ残した状態で。

もちろん、自由に歩いたところで何かがパキッと変わるものではない。

それは自分でわかっているが、何かを変えるために、まずは頭の中をすっきりさせたいのだ。 デトックス、というものかもしれない。

 


20170516

20170513

雨。

二度寝の後、起きると大きな雨粒が雨戸を打つ音。部屋の空気は湿り、既に外は大雨のようだった。
この雨は土曜日ということも相まって私の出不精を促進させた。


惰性でスマートフォンの乗換案内アプリを起動し、現在地と目的地の住所を入力する。何とか予定時刻に間に合いそうだという検索結果が出たため、その結果だけをモチベーションに家を出た。
ちなみにこの乗換案内アプリの結果がダメだった場合、つまり明らかに予定時間より遅れることがわかる結果のときはモチベーションは下がる。
そもそも前もって最低でもこの時刻には出るという時間を決めるべきなのだろう。

梅雨ほどの湿り気はないが、手を握りしめているとじわりと汗が滲む。
4月並みに気温が下がると聞いてまた寒くなるのか懸念していたが、その必要は無かったらしい。

 

幸いなことに駅から目的地までは屋根のあるデッキを歩いてこれた。
またも会社説明会だが、今まで知らなかった企業はまだまだ存在するし面識のない学生は沢山いる。

あらゆる電車の中、街中のカフェ、駅からの大通り、最寄駅。 どこに行っても就活生らしい人を見かける。私は面識もない人なのに気まずくなって、顔ごと眼を逸らす。

聞いたところによると内定率は5割を超えたらしいが、就職活動とは何なのか。

恐らくこの内定率は単純に報告された内定の数を学生の数で割ったものか、そうでなくとも内定持ちは本命企業の採用試験を控えているだろう。

内定を持っても驕らず熱心なのはいいことだが、私のような落ちこぼれからすれば少し休んでいてほしいところだ。

 

説明会で司会をしていた人事の人はこの大雨の中、と強調して学生に参加に対する謝辞を述べていた。

その言葉から私は会社の人でも大雨という環境の認識ができるのだと知り、ホッとした。

一般的な会社員は大雨だろうが会社に向かう。それが私たちの子供の頃からの社会の、というか人々の認識だ。 

この日も傘から漏れた雨に打たれながら会社にに向かった人がいるのだろうか。 もしくはレインコートを羽織って全身装備の上会社へと向かったのか。

雨降りの日、日本の都市のどこかにいる想像の会社員の人を思ってどんよりとした雲を見た。

 


20170513

20170510

AM 11:06
私は自室のデスクに着き、薄いインスタントコーヒーを飲みながらiPhoneをじっと見つめていた。

この日は、就活エージェントの人と電話面談する予定だった。
ーーー自分の中では。

結果として、この日エージェントから電話がかかってくることはなかった。
なぜなら私が予定の日付を間違えて認識していたからだ。
正確には私が電話面談希望を送った時点で異なる日付を記載していて、その日付が採用されたのだが。
いずれにせよ予定の日付は確認メールまで送られていたのにも関わらず、脳内でこの日だと思い込んでいたらしい。
おまけに私はこの確認メールに承知しました、と返信している。 全く承ってもいなければ知ってもいない。
せっかく準備したのに……という落胆はさすがにどこへも責任転嫁できない。
文字が読めているのに意味を読み込めていないことに、面白ささえ感じた。


なおこの後は選考のグループディスカッションのために出掛けたが、ここでも文字が読めないスキルを発動してしまう。


元々私は本来の予定開始時刻の15〜30分前にiPhone純正カレンダーのイベントを設定している。
主に急にトイレに行きたくなったり電車が遅れたり、道に迷ったときのためであるが、この設定にはなんだかんだ助けられている。

時刻を早めに設定しておくことで重い腰を早めに上げさせることが可能だ。
実際に設定する開始時刻だが、特に目的地までの電車の発車間隔が長い場合は30分前にしておく。一本の乗り遅れが10の遅れに繋がるからだ。
という訳で、この選考開催地も10分に一本間隔の電車を利用するため開始時刻14:30の30分前、14:00にイベントを設定していた。

 

しかし人間の脳はやはり人間である。

何を言っているのか分からないとは思うが、まあ聞いてほしい。
私は14時、15時、16時、17時の頭の中の素早い区別が苦手だ。14時は4と付いてるから16時と間違えやすいし、15時は17時……などと混乱する。
またいつも15分〜30分前にイベント開始時刻を設定しているため、今回も本来の開始時刻は30分後だろう、と高を括るようになっていた。
私はこのとき14:30分に到着するように家を出た。このときは何とも思わなかった。
つまり、14:30開始を15:00開始だと思い込んでしまっていたのだった。
ちなみに気付いたのは電車の中で開催地の最寄駅の2駅前の地点に来てからだった。
何となく15:00開始だったか一応確認しよう……などとのんきにリクナビの予約画面を見たら、明らかに遅れていることに一瞬頭の中が真っ白になった。
結局駅からダッシュで開催地まで向かい、ギリギリ間に合いはした。 しかしそのときの私は息は切れ切れ、顔は汗まみれで周りの人は何とも言いづらい状況だっただろう。

 

人間の脳の思い込みは恐ろしいと感じながらも、今後も確認作業は怠らないようにしようと心に誓った一日だった。

 

20170510

20170429

駅のホームに降り立つと、見覚えのある景色。


そうだ、2月にインターンに行って、3月に説明会に行って、4月の暑い日に面接に行った会社の最寄駅だった。
ちなみにその面接は落ちた。

 

この日も別の会社へ説明会参加のため来たのだった。
以前来た会社と同じ最寄駅だから迷わないだろう、と高を括っていたが普通に迷った。
今回は方面が逆で、違う出口だったため駅からの光景が全く異なった。 当たり前の話ではあるが。

交通費削減のため、似たような事業で同じ最寄駅なのだから企業は同じ日にまとめて選考イベントを開催してはくれぬかとも思う。
しかし似た事業ということはお互い適正のある優秀な学生を取り合っている訳で、各々企業の事情もあるし現実的に難しいだろうなと思い考えるのをやめた。


説明会を終えた後、他の参加者の学生に話しかけられそのまま途中まで移動を共にした。
説明会中に社員からのアドバイスで就活仲間を作ろうと言ってたのでその影響を受けたのか、はたまた元々そういう人なのかよくわからなかった。要するに、生真面目な人なのか否かあまり読めなかった。
そんな思惑もあり、初めて会った就活生とここまで話すのは初めてだったためどこまで本音を話していいものか迷った。
あまり何を話したか覚えていない。どの企業群を見ているかとか、選考はどうだったかとかを聞かれたれたので事実は答えたんだと思う。
私ばかり話すのも勿体無い気がしたので、何となく気になったことを聞いてみたりもした。
電車に乗ってからその人ははスーツから頻繁にスマートフォンを取りだし、フリック操作で対応してるようだった。
見えてしまったLINEのトーク画面は、背景より緑と白の吹き出しが多くを占めていた。
もしかしたら長文チャットで大事な会話をしていたのかもしれない。

私はぼうっと電車内のデジタルサイネージを見ていた。

 


20170429